長女@3歳

次女が生まれてからあれよあれよというまに虫歯だらけになってしまった長女。
それまでは添い乳で寝ようが、食べたまま寝ようが虫歯にはならなかったのに。
ホメオパス曰く磨いてもなるときはなると。
確かに磨いてもなる人もいればならない人もいる。
でもたった3歳なのに虫歯だらけ。
本当に落ち込む。
磨いてやらなかったわけではない。
一応毎晩磨いていたつもりだ。
だけどもきちんと磨けていたのかといわれれば・・・答えはNOだ。


私の怠慢のせいで虫歯だらけにしてしまった。
近所の歯医者に通うことになった。
最初のうちは泣いて泣いて治療にならず。
そこの治療方針としては親がそばにいると甘えて治療できなくなるので
お母さんは外で待っていて欲しいとのこと。
長女の場合、私から離れることに対してものすごく抵抗したため
特例で治療中そばに立ち手を握っていられることになった。
それでも泣いては治療を中断する事も多かった。
虫歯の程度はひどく、削り神経を抜き、金属をかぶせることになった。
あんな小さな歯を削る。
そばで手を握っているので全て見る事ができる。
あの削る音だけでも身が縮こまる思いがするのに
たった3歳の子供にそれをする。
痛くないわけがない程度の虫歯。
数秒削っては詰めてまた来週、を何度も繰り返してようやく一つの歯の治療を終える。


治療を重ねるごとに泣かなくなった。
先生もびっくりするほどいい子で治療をさせる娘。
どうしてそんなに頑張れるのか聞いてみたところ
「ママと二人だから」
歯医者に通っている間、次女は母に見てもらって二人で通院している。
ママを独り占めできる、それだけの理由でこんなに頑張れるものなのか。
私はこの子にどんな思いをさせてきているのか。


私の歯のかぶせたのが取れてしまい長女の治療と一緒に見てもらう。
偶然にも長女と同じ治療をすることに。
削って型を取って仮の詰め物をする。
詰め物が取れた歯は中でかなり奥まで虫歯が進行していた様子。
麻酔をしてもらい、治療をする。
麻酔のおかげで全然痛くはないがこれが麻酔なしだったらと想像すると
これはかなりの痛みだと思う。
長女は治療中麻酔は一切なしだ。
これほどの治療を3歳の子が泣かずに我慢して出来ていたなんて・・・。
思わず助手の方に「これは麻酔なしだったらすごく痛いですよね」
助手の方も同じことを思っていたのか
「そうですね、娘さんは本当に我慢強く頑張っていますよね」と。
今まで見ているだけで手を握ってやることしか出来ず
自分が過去に受けた治療の経験や治療中の長女の表情を見て痛みを想像していたが、
これは想像以上の痛みを我慢していたことになる。

口の中に器具を突っ込まれる苦しみはこんなだった
バキュームはこんなにつらかったんだ
仮の詰め物はこんなにも臭く、違和感のあるものだったんだ
忘れていた感覚。
こんなことを毎週行っていた。
何ヶ月も通ううちに私も感覚が麻痺してきてしまっていたし
長女が泣かなくなって毎回いい子で治療を進めてきていて忘れていたが
歯の治療は小さな娘にかなりつらかったはずだ。
そして、まだ彼女の治療は続く。

今回虫歯の治療をすることになった私。
虫歯になってよかったというかなるべくしてなったのだろう。
長女の苦しみを本当に理解するために。



長女は風邪などめったにひかないし、体調を崩す事は殆どない。
唯一体で悪いところ、それは歯だ。
熱を出すほうがまだましに思える。
歯はなくては困るし、なくしたら取り返しがつかない。
長女の前歯は虫歯のせいですきっ歯になってしまった。
神経を取るほどの虫歯になってしまった奥歯は
治療でもろくなってしまった。
永久歯に生え変わるまでにはあと数年ある。
それまで毎日毎日使う歯。
ホメオパシーでも歯の治療の害をよく聞く。
どうしてこんなに大切なものを守ってやれなかったのだろう。