長女@3歳

切ないこと

来年入園予定の幼稚園の説明会に長女と出席してきた。
子供たちは別の部屋で先生と一緒に遊んで待つ。
去年の長女なら確実に私からはなれる事はできなかった。
でも今年はぐずることなく私から離れお友達の群れに混ざっていく。
それだけでも私にとってはとてもうれしい出来事。
説明会に普段公園で会うお友達が何人かいたことも
彼女にとって心強いことだったのだろう。
途中で先生に抱きかかえられて帰ってくる子もいる中
長女はどうやら知らない仲間たちと遊べているようだった。


説明会が終わり別部屋へ迎えに行く。
2部屋に別れていたらしく、最初に覗いた部屋にはいなかった。
隣の部屋を覗いたところ、表情のない長女がブロックを前に座っていた。
その前には知らない子がいた。
二人で楽しく遊んでいる・・・という気配はなかった。
名前を呼ぶと顔をゆがめてこちらに駆け寄ってきた。
ずっと我慢してきたという顔。
抱き上げると泣き出す。
離れてから約1時間。
初めて私と離れて知らない人と過ごした時間。
どんな風に過ごしたのだろう。
楽しい時間を過ごしたわけではなさそうだ。
何をしていたのか聞いても泣くばかり。
どうやら知っている子は一人もおらず
皆が楽しく遊んでいる輪にも入れず
一人で過ごしていた様子。

切なかった。

お友達は長女以外はみな同じ部屋だった様子。
彼女だけ違う部屋に配属されてしまった。
その時点でどれだけ不安だったことか。
家を出る前に○○ちゃんたちと一緒に別の部屋で遊んで待ってる〜
と楽しみに出かけたのに。
知っている人は誰もおらず、だからといって先生のそばに行って遊んでもらう事もできず。


なんていうか、そういう星回りの元に生まれてしまったような気がする。
出生の時からそうだった。
毎日10人近く生まれている産院で長女が生まれた日は長女しか生まれなかった。
珍しいことだったらしい。
おかげで十分なケアは受けられたものの
親子共々産院友達は出来なかった。

長女が・・・というより私がそういう星の元に生まれたのか。
次女の出産の時も確か同じ誕生日のベビーは二人だけだったような気がする。
前日には10人以上生まれているというのに。

長女はあと1分、次女はあと1時間も早く生まれていれば
同じ誕生日のお友達が出来ていた予定だった。


気がつけば一人・・・
私も長女も何度そんな経験をしたことだろう。
いつも人に囲まれている人もいれば孤独な人もいる。
その人の人徳によるものもあるだろうけれども
運もあると思う。

たかが・・・と思われるかもしれない。
過保護・・・といわれるかもしれない。
でもどうしたってやっぱり切ないのだ。
私達はこれから先何度もこういう切ない思いをすることになると思う。
自分が切ないのならどうにでもなるけれども
娘がそういった思いをしているのを見るのは本当に切ない。
私のせいでそんな思いをしているのかもしれないと思うとさらに苦しい。

外に出てしまえばあとは自力で立ち向かうしかない。
私のできる限りでは楽しく過ごさせてやりたいと改めて思う。